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PFASs研究会

PFASs研究会は委託により株式会社ジャパンユーティーエスが各種運営業務を行っています。

【背景】

有機フッ素化合物(PFAS;パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は耐水性・耐熱性・非粘着性・撥油製・汚れが付きにくいという高い性能をもつことから、広い分野で利用されてきました。

PFASは1940年代から食品包装材・衣類・カーペットなどの日用品から半導体の製造過程まで様々な製品に使われ、今日までの我々の生活・産業活動になくてはならない化学物質でした。

しかし、近年、PFASは地球規模で難分解性、残留性、蓄積性が高い事が明らかとなり、環境汚染への警告が発せられ使用を制限する動きが出て来ています。しかしながら、使用の歴史も浅いため、この物質にどのように対処し、管理していくのかまだまだ分からない点が多く存在します。

 

【目的】

当研究会は以下の4つの点を特にフォーカスし、その現状を『知る』、そして専門知識・経験をもった技術者・研究者の皆様とともに幅広い意見交換および提言のプラットフォームとして活動を行います。

 

(A) 製造・使用者との連携について

(B) 分析技術について

(C) 土壌・水の処理方法について

 

(A) 製造・使用者との連携について

先に述べたようにわたしたちは、PFASにより日常生活・産業活動においてその利便性を享受してきました。当会では製造者および利用者の、その貴重な経験と知識を基に、環境及び健康の安全・安心につながるような連携を取っていきます。

 

(B) 分析技術について

PFASはその類似物質が4000以上とも言われています。産官学の多くの研究者・技術者・分析者がその分析法の確立を進めていますが、現在のところ、すべての物質に適応できていません。分析法の確立は多くの場面でPFASの存在・実態を確認する必要不可欠なものです。当会では産官学問わず、分析法の意見交換や、新しい分析法の挑戦の情報交換の場としてその役割を担います。また、統一基準の確立についても検討していきたいと考えています。

 

(C) 土壌・水の処理方法について

PFASは自然界では難分解性です。PFASが多く残存する土壌・水は、人の手によりその無害化を実行しなければいけない状況もあります。人間が生きていく上で大切な「土と水」をどう無害化するか?高濃度で分布が認められた環境下における、ヒトへの蓄積性の調査等も含めてここでも専門的な知識・経験をもつ多くの方々との意見交換が必要となると考えます。

 


3グループの連携

当会では上記の(A)・(B)・(C)のそれぞれの知見の高い専門家の皆様の連携を促し、より効果的で確実な環境保全の進み方を目指します。

 

地球上のあらゆる生命の美しい未来のために、活動を継続していきます。

PFAS研究会は現在、任意団体として有志のもと活動を行っています。

 

令和2年11月6日

 

PFASs研究会オーガナイザー                                       木村 直樹(事務局長)

                               岩元 寛司

                               高木 陽子

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